筍の旬もあとわずかですね。
私が買ってきたのは小ぶりの筍。米ぬかも付いていました。
小さい方が茹で時間が半分でいいし、柔らかくっておいしい気がします。
時間がたつと硬くなっちゃうので家に帰って急いで茹でました。
茹で上がった筍は皮をむいて水に浸けて冷蔵庫で保存します。毎日水を取り替えてあげるとしばらくもちます。姫皮もお吸い物や和え物に入れていただくと美味しいですよね。
実は以前から、筍を茹でたら作ってみたいと思っていた料理があるんです。
それは、料理研究家 辰巳芳子さんの著書「慎みを食卓に~その一例」で紹介されている筍ご飯です。
辰巳さんの作る筍ご飯は、筍の切り方が違うんです。
私はいつもくし切りやいちょう切りで作るのが定番だったんですが、辰巳さんのは写真のように筍の底の面を薄くスライスしてから千切りにしています。
こうした方が、口に入れた時ご飯と筍がほどよく絡み合って食べやすく美味しくいただけるのだそうです。ご飯と筍に道をつけてあげるってことみたい。
こちらが完成した筍ご飯です。
実はこれ、辰巳さんのとはちょっと違うものが出来上がっちゃったんですよね~。
筍の切り方をもう少し薄く細く切らないといけなかったみたいです。
それでも、いつもの筍ご飯より上品な仕上がりで、とても美味しくいただきました。
姫皮とあさりとわかめでお吸い物も作りました。
お出汁も昆布と鰹節で丁寧にとっています。
大好きな辰巳芳子さん。
強く興味を引かれたのは、NHKの特集番組を見てからのことです。
料理を通してとても大切なことを伝えようとしているその真摯なお姿に、背筋がピンとする思いがしました。
だからかな?辰巳さんの料理を作る時は丁寧に作らなきゃって自然に思えちゃうんですよね。